記念講演会

2007年度の記念講演は、兵庫医科大学の道免先生に、脳卒中のリハビリテーションについてお話いただきました。

リハビリテーションの置かれた現状から、CI療法のご紹介まで、幅広く熱のこもったご講演でした。特に、CI療法のお話は、著しい改善は望めず、セラピストも対象者も何となく滞りがちな“慢性期”の治療法として魅力ある内容でした。
ご自分の職場にも取り入れてみたいと思った参加者の方も多いのではないでしょうか。
見学できるところもお伺いしておきましたので、興味のある方は校友会事務局までお問い合わせ下さい。
事務局 前田留美子

PT部会研修会

2007年度のPT部会研修会は、京都大学大学院医学研究科助教の建内宏重先生に「筋骨格系疾患の病態と理学療法」というテーマでご講演いただきました。

ご講演では、患者様の病態を捉えていくうえでの視点や筋肉の生理学的なメカニズム、運動力学的な観点からの評価方法や治療アプローチなど、多岐にわたる内容でした。
建内先生のご講演に来ていたセラピストからは、「大変おもしろい内容でした。明日からでも使えそうなことばかりで、患者様を評価・治療していく上での考え方が少し変わりました。」など、臨床で働くPTに大きな影響があったことを感じました。

臨床で働くセラピストが、今回得た知識や考え方というものを用いて、一人でも多くの患者様の治療につなげていっていただけることを期待したいですね。

PT部会 文野勝利

OT部会研修会

今回2007年度の作業療法部会講演は、神戸大学助教授で言語聴覚士の関 啓子先生が高次脳機能の評価についてお話下さいました。

最近の知見をまじえた内容で、とても興味深いものとなりました。

半側空間無視のお話を中心に、疾患の特徴、その一般的な評価の重要性について、一年目のOTでもとてもわかりやすい内容でした。

即、臨床に取り入れた方も多いのではないでしょうか。

OT部会 射場靖弘

ST部会研修会

言語聴覚学科部会では新生病院 言語聴覚士 戸倉晶子先生に「嚥下障害に対するアプローチ~専門病院・一般病院での臨床経験から~」のテーマでお話いただきました。

戸倉先生はOCR2期生で、聖隷三方原病院での臨床を経て、現在は新生病院にて勤務されておられます。

研修会では

①聖隷三方原病院における治療アプローチについて
②新しい職場である新生病院での取り組み、この2点を中心に話していただきました。

戸倉先生の臨床に対する前向きな姿勢が強く伝わってくる内容で、会員の皆様にとってよい刺激になったのではないでしょうか。

ST部会 西村豪文